編集サポート
新聞編集の基礎知識

原稿作りから校正までノウハウ、セオリーをまとめました。ご活用ください。

校正のしかた

念には念を入れて「点検」を

編集の仕上げの作業

校正とは、原稿とその指定にてらして誤字や脱字などを訂正し、見出しやカコミ・前文・写真説明などが指定どおりに正しく組版されているかを点検し、訂正を指示する作業です。

いかにして紙面から誤字・脱字などをなくすかが重要です。どんなに記事の内容やレイアウトが読者の感情・要求にぴったりしていても、美しく印刷しても、その紙面が誤字でいっぱいだとしたら、その記事の内容を読者に正しく伝えることにはならず、その紙面の価値は下がってしまいます。

読まずに文字の点検を

校正のポイントを一口でいうと、「読むのではなく文字を一つひとつ点検する…」という心がまえでおこなうことです。

最近は大半の原稿がパソコンで作成されていますが変換ミス・入力ミスが発見されずに印刷されてしまうこともあります。点検は「文章を読むのではなく文字を点検する」ことが大切なのです。

初校で充分に修正すべきところは「初校」の段階ですべて指示することが大切

新聞の校正は《出張校正》といって、編集者または校正者が直接、印刷所に出向いて校正するのが一般的です。これは組版の疑問点などを、編集者と印刷工場の担当者が話しあって作業をすすめるためと、工程のスピード化をはかるためです。

初校のときは、すでに〈割付指定〉にしたがって紙面の状態に組み上げたものを校正します。写真や見出しは指定の位置に組み込まれてありますが、表組、グラフ・広告などの図版は、別に校正します。

初校が終わって、修正すべき箇所がかなりある場合は、『要再校』(もう一度校正します…という意味)と朱書します。

初校での指示に従って修正された二校刷り(二校ゲラ)が返ってきたら、これが完全に訂正されているかを調べます。

こうして校正刷り(ゲラ)にまったく訂正する必要がなく、このまま印刷してもよいという状態になったら『校了』と朱書します。また、わずかでも訂正するところが残っていれば、その個所を指示し、『責了』(責任校了)と朱書します。『責了』とは、印刷所が責任をもって指示した個所を訂正するように……という意味です。以上で校正作業は終了します。

校正記号と記入の方法

校正記号と記入の方法

誤字・脱字などを正確に訂正するためには、一般にどこの印刷所にも通用する《校正記号》があります。校正記号などの書き入れは、すべて赤エンピツ・赤ペンなどの赤色をつかいます。

そのため印刷所ではこの訂正個所の指示のことを「赤字」と呼んでいます。黒や青で書いたり、この校正記号以外の符号や言葉をつかうと、かえってまちがいを大きくする場合があります。この記号のつかい方は、覚えるようにしましょう。

また、訂正作業をするオペレーターに、わかりやすいように記入するのが目的なので、ゲラの行間に小さな字で書きこまず、訂正個所から線(引き出し線)をひき、余白のところに楷書ではっきりと書くようにしましょう。ただし、引き出し線が途中で交錯して、どこをどのように訂正してよいのか判断に困る…ということのないようにしましょう。

長い文章の脱落や、どうしても加えたい文章があって、ゲラに書きこむのが困難な場合は、別の原稿用紙に加筆したい文章を書き、ゲラにはどの原稿がどこに入るのか、別紙の原稿にはゲラのどこに入れるのかを、わかりやすく記入して添付します。

データ入稿でも校正は必要

データ入稿でも校正は必要

パソコンで作成した原稿は校正する必要がないかというと、そういうわけにもいきません。一般的なパソコンのソフトと、あかつき印刷の組版システムの機能とはまったく考え方が違います。パソコンはその機能を独自の特別なコードを付加したり、「外字」機能を利用したりして実現しています。持ち込まれるデータに網掛け、罫線、ルビ(上付、下付)、段組、袋綴じなどの組版指示が入っていることは、文字情報以外の情報があるわけですから、言葉を選ばずにいえば「変換を困難にする以外の何物でも」ありません。したがって、入稿するデータは組版指示をすべて解除したもの(テキスト形式)が望ましいわけです。

持ち込まれたテキストデータを用いて、あかつき印刷の組版システムで新たに組版し直したさいには、本当に正しい組み体裁になっているかどうかを確認していただく必要があります。

また、持ち込みデータの文字コードを、あかつき印刷のシステムの文字コードに変換する際には、外字(JIS第一水準・第二水準以外の文字や記号……たとえば①や②といった丸抜き数字も含まれる)は空白か別の文字か、あるいは変換ソフトの仕様によっては詰められてしまうという問題もあります。

工場では、データとともに入稿された原稿(プリントアウトした出力紙)を見ながら、それらのデータを手直ししますので、正確に「外字」が直っているかどうかの確認をどうしても必要になります。

校了・責了をだす前に

校正を全部終了して、印刷所に『校了』『責了』を渡す前に、もう一度、つぎの点を点検し確認しましょう。

  1. 欄外の発行年月日・号数・面数・題字・第三種郵便物認可日や奥付に誤りはありませんか?
  2. 見出しの文字に誤りはありませんか?
    見出しの誤字は見落しやすいものですし、万一、誤字があったら大変です。一字一字指で押さえて点検してみましょう。
  3. 写真・マンガ・カットなど図版は全部そろっていますか?
  4. 広告など次号にも同じものをつかう個所については、「トリオキ」の指定をしていますか。

あかつき印刷では

  • お約束した校正予定日時には、紙面全体を組み上げたゲラと、お預りした原稿類を校正室のポストに用意しておきます。
  • 「紙面を組む前に本文を棒ゲラで校正したい」と希望される場合は、その旨を提稿時に指示してください。
  • 広告・イラスト・図版などは、本文を組み上げたゲラとは別に校正刷りを出します。指定の寸法になっているかどうかを点検し、すでに組み上がっている紙面に、きちんと収まるかも点検しましょう。
  • 文字サイズや行間など紙面設定を大きく変更する際は、これまで発行した新聞のテスト組みをおこなって、総文字数、総行数を確認することをおすすめいたします。

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