紙面のバランスに気をつけて
地紋見出しは、普通の裸見出しよりも読者の目をひきつけ、その効果的な使用は紙面全体を美しくひきたたせます。そのため、紙面のトップ記事の「柱見出し」や強調したい記事の見出しなどによくつかわれます。
しかし、一つの紙面のなかに、あまりたくさんの地紋見出しをつかうと、お互いの効果が相殺されてしまい、紙面全体のバランスがくずれた重苦しい紙面になってしまいます。
一つひとつの地紋見出しを、記事の内容にみあったものにするとともに、紙面全体の配置のうえからも効果的な使い方を工夫することが大切です。
地紋見出しは、多種多様な種類をつくることができますが、小さい寸法のなかにたくさんの字数をつめこんだり、あまり飾りたてたものなどは、地紋と文字が入りまじって逆効果になります。あくまでも記事の内容にあわせて、すっきりしたものにしましょう。
指定のしかた
地紋見出しをつくりたいときは、つぎの点に注意して指定することが大切です。
- 寸法の指定=地紋見出しの天地・左右の寸法をセンチで指定します。寸法を決めるときは、見出しの字数に注意してください。字数のわりに寸法が小さいと読みにくくなります。
- 書体の指定=書体見本帳の書体番号を指定してください。
- 文字の体裁の指定=白ヌキ、黒ヌキ、袋文字、斜体なども必ず指定してください。平体、長体などは字数と寸法との関係で決まりますから、指定の必要がありません。
- 地紋の種類と形の指定=地紋をかける場合は、かけたい地紋の番号(地紋見本帳参照)と白・黒を指定してください。